初めてソレを感じたとき、恐ろしくもあり、嬉しくもあった。
彼への恋慕。
本当なら、淡く、切ないその想いは、淡く、切ないままひっそりと消え行くのだろう。
だけど、日に日に想いは膨れ上がるばかり。
この燃え上がるような情熱は、激しく高鳴る鼓動は、嘘じゃない。
でも、無理やり押さえつけた。
どんなに好きでも、焦がれていても、彼は彼なのだから。
でも、そう思っても、理解しても止められない。
彼の心がたとえ一瞬でも手に入るならば、もう他には何もいらない。その場で死んでも構わないほどだった。
彼と一緒に居るだけで嬉しくて、悲しくて、楽しくて、辛い。

彼に挨拶をする。
彼のしぐさに、言葉に心が躍る。
昨日より激しく、昨日より熱く。
この想いを胸に秘め、今日も一日を過ごす。
何時か、この想いが堪えきれずに弾ける、その時まで。

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